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膝の痛みは曲げる時と伸ばす時で原因が違う?(愛知県名古屋市中村区太閤通)

こんにちは。名古屋ハピネス鍼灸接骨院 太閤通の朝川です。

膝の痛みと一言でいっても、「曲げるときに痛む」「伸ばすときに痛む」「立ち上がる瞬間だけ痛む」「階段の上り下りがつらい」など、人によって症状はさまざまです。
そして実は、膝が曲がる時に痛むのか、伸ばす時に痛むのかで、痛みの原因や関係している組織が大きく異なります。

膝は“曲げる・伸ばす”という単純な動きに見えますが、実際は太もも・スネ・お皿の骨、そして周囲の筋肉・靭帯・軟骨が複雑に連動する精密な関節です。
そのため、どの動作で痛むかを丁寧に確認することで、原因の特定がしやすく、適切なケアや施術につながっていきます。

今回は、膝の痛みが「曲げる時」「伸ばす時」でどう違うのか、それぞれの代表的な原因と対策を解説していきます。

膝を“曲げる時”に痛む場合の主な原因

しゃがむ、階段を降りる、椅子から立ち上がる前の姿勢など、膝を曲げる動作で痛みを感じる場合は、多くが 関節の中で摩擦が起きているケース か、筋肉・腱が引っ張られることで痛むケース が考えられます。

① 膝蓋大腿関節(お皿の裏)のトラブル

太ももの筋肉(大腿四頭筋)が硬くなると、お皿が引っ張られて関節面が擦れやすくなり、
膝を曲げるたびに痛みが出ます。

こんな症状が多い
• しゃがむと痛む
• 階段下りがつらい
• 膝のお皿の上側が痛い
• 起き上がりでズキッとする

長時間のデスクワークや運動不足による筋緊張でも起こります。

② 半月板の損傷

膝の内側や外側にあるクッションのような軟骨「半月板」が傷つくと、曲げ伸ばしの途中で“挟まるような痛み”が出ることがあります。

特徴
• 深くしゃがむと痛む
• 膝の中で引っかかり感
• 曲げた状態から伸ばしづらい
• 捻った時に痛みが強く出る

スポーツでの負荷や加齢による変性で起きやすい部分です。

③ 鵞足炎(がそくえん)

膝の内側を通る3つの筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋)が集まる部分が炎症を起こす症状です。
ランニングや歩き過ぎで負担が溜まると痛みが出ます。

特徴
• 膝の内側の下の方が痛む
• 曲げ伸ばしで痛むが特に“曲げる時”に疼く
• 触ると痛い

④ 太もも裏(ハムストリングス)の緊張

膝を曲げる動作に深く関わるため、硬くなると関節周りに負担がかかり痛みやすくなります。

膝を“伸ばす時”に痛む場合の主な原因

続いて、「膝を伸ばす瞬間に痛む」「伸ばしきると痛い」という場合に考えられる原因を紹介します。

① 大腿四頭筋腱炎・膝蓋腱炎

お皿の上側・下側にある腱が炎症を起こす症状で、ジャンプ動作や急な動作が多い人に多く見られます。

特徴
• 膝を伸ばし切る瞬間に痛む
• 走り始めでズキッとする
• 膝のお皿周りがピンポイントで痛い

“ジャンパー膝”とも呼ばれます。

② 半月板損傷の伸展痛

曲げる時だけでなく、伸ばし切る動作で“詰まるような痛み”が出ることもあります。
「曲げても伸ばしても痛い」という場合は半月板の可能性が高いです。

③ 関節水腫(膝に水がたまる状態)

膝に水が溜まると関節内部の圧が上がり、伸ばし切るのが困難になります。

こんな状態が起きやすい
• 伸ばすと突っ張る
• まっすぐ伸ばない
• 膝がパンパンに張る
• 曲げるときも重たい

加齢による変形性膝関節症の初期でよく見られる症状です。

④ 太もも前の筋肉(大腿四頭筋)の硬さ

膝を伸ばす筋肉が硬いと、伸ばし切るときに強く引っ張られ、膝上の部分に痛みが出ます。

 曲げる時と伸ばす時。痛み方で見えてくる原因

ざっくりまとめると…

● 曲げる時に痛む →

関節の中が擦れる、太もも裏・内側の筋肉が原因のことが多い。

● 伸ばす時に痛む →

膝のお皿周りの腱・水が溜まる・太もも前の筋肉が原因。

痛む場所・痛む方向を把握するだけでも、原因の予測がとても立てやすくなるのが膝の特徴です。

 自分でできるセルフケア

膝の痛みを悪化させないため、次のポイントを心がけましょう。

 ① 太ももの筋肉を温める

入浴・カイロで温めると筋肉が柔らかくなり、動きが軽くなります。

② 太ももの前後を優しくストレッチ

痛みのない範囲で毎日続けられるものを。

③ 運動時は軽くウォームアップを

冷えた状態で急に動くと膝は傷みやすくなります。

④ 痛みが強い日は無理をしない

腫れ・熱感・押すと激痛がある場合は、早めにご来院ください。

まとめ:曲げる時・伸ばす時の痛みは“原因のヒント”になる

膝の痛みは、いつ痛むか を知ることで原因がぐっと絞りやすくなります。
• 曲げると痛む → お皿の裏・半月板・内側の筋
• 伸ばすと痛む → お皿周りの腱・水が溜まる・太もも前の筋
• 両方痛む → 関節内のトラブルの可能性

いずれも、放置すると悪化や慢性化につながることが多いため、早めのケアが大切です。

膝の痛みは、改善のポイントさえつかめばしっかり変わっていきます。
「曲げると痛い」「伸ばすと痛い」「歩くと不安」など、お悩みがあればお気軽にご相談ください。

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